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海外在住の友人のA子さんよりメールが届きました。 聞けば今北海道に滞在しているらしい。 A子さんのお父さんの一周忌法要があったようです。 とても素敵な内容だったので、A子さんより承諾を得て、 長くなりますが少し書いてみたいと思います。 A子さんのお父さんは、A子が思春期に突然蒸発しました。 お母さんの苦労など目にしたその年頃の女の子・・・当時はきっとお父さんのこと 許せなかった気持ちもあったかと思います。 結局A子さんはそれからお父さんに会うことはなく、年月は過ぎ お父さんは心臓の病気で昨年亡くなりました。 でもA子さんも結婚し親となり、様々な経験の後、小さいこだわりが なくなっていったのでしょう。 北海道へとお父さんの納骨に出席したのです。 そこにはお父さんの兄妹、をはじめ親戚が温かくA 子さんを迎えてくれたようです。 特に叔母さんはとても喜んでくれたそうです。 話に聞けば、お父さんは離婚してから相当波乱に満ちた人生を歩まれていたらしいです。 一流大学を出たお金持ちの坊ちゃんであったのですが、事業に失敗し、 事業に失敗したあと蒸発し、犯罪にも巻き込まれたようで警察にまで追われ、 一時は車で寝起きするホームレスにまで転落してしまったらしいです。 それでも代行の仕事で何とか食いつないでいました。 そんな時に出会ったバーのママたちに助けられて生き延びて 最後は北陸の田舎の、古くて小さなマンションの一室にある 囲碁クラブの館長さんになったといいます。 A子さんはそっとその囲碁会館も見に行ったと言っていました。 5階のマンションの窓から桜並木のある川が見えたとありました。 「とても平和な最後であることが想像できた」A子さんは書いていました。 お父さんのほか、その兄弟も離婚して子供とは何十年も音信不通だったり、 と波乱に満ちた人生だったらしいです。 そのなかで普通に生きてきた数人の叔母さんは少なからずそういった 兄弟に振り回されながらもサポートし続けていたようです。 でも法事で会った叔母は、 「頑張って生きたんだから、偉いんだよ、たとえホームレスだったとしても」 そういって亡くなったお父さんのことをえらく誉めたそうです。 A子さんの叔母は納骨の時から 「あなたにとってはどうしようもないお父さんだったかもしれないけど、 完璧な人間なんかいないよ。 最後は囲碁開館の館長さんになって本当にあの人らしく生きてたよ。 想像してごらん。 どういういきさつでもホームレスからのやり直しで、 さいごには”あの人らしいいい仕事につけて幸せにいきた’とまわりの人も 思えるような人生までやり直すって、 ものすごいことだと思わない?だから失敗はしたけれど、頑張って生きたんだから、 あんたのお父さんは偉いんだよ」 と言われたそうです。 下のような文でA子さんからのメールは終っていました。 「みんなと会えて、本当に楽しかった。 ほんとに人生は、実はただ生き抜くためのものであって、 失敗して もいつでもどこからでも、誰でもやり直しができる。 達成しなければならないお題目も成功もなにも、そんなものはほんとうは ないのだ、 と思えるようになってきた。 頑張って生きたんだから、偉いんだよ、たとえホームレスだったと しても、 という叔母の言葉は、私にとっても目から鱗。父を通して学んだことは絶大でした。」 成長したA子さんに会うことはなかったお父さんですが、こういう形で何かを残し それが親子の縁なのかもしれません。 A子さんが父を、父の生き方を肯定すること・・・それが今回の旅だったのかもしれません。 空咳がやっと止みたり 夜半に降る雨をながむるベランダに出て
by coco-tanka2009
| 2011-02-11 00:06
| 短歌・旅
|
Comments(8)
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由乃
at 2011-02-11 08:52
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今朝は雪になりましたね。いいお話を読ませていただいて目頭が熱くなりました。ありがとうございます。これから朝ごはんの支度をします。
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darure at 2011-02-11 09:50
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山歩
at 2011-02-11 18:14
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ご無沙汰してました。
今回のメール、よいお話ですね。 そんな生き様もありですよね。 歌の方も抽象的ですが、とても感情移入できる、素敵な味わいです^^ 遅くなりましたが、旦那様のお誕生日、おめでとうございますm(__)m
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coco-tanka2009 at 2011-02-11 20:02
由乃さま
雪まだ降っていますね。 明日1泊の旅行へ行くのですが、車か電車か考え中なんですよ。 この話を友人から聞いて、 「勝者になるために人生はあるのではない」というごくあたり前のことを忘れていたように思いました。 自分の見る景色が変わる気がします。
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coco-tanka2009 at 2011-02-11 20:16
darureさま
A子さんのお父さんが囲碁会館から桜並木を遠く見ていた事を思います。 いろいろなことを思ったでしょうね。 親子で会えずに終わっても、会えたこととと同じくらいの温かいつながりを感じます。
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coco-tanka2009 at 2011-02-11 20:22
山歩さま
お久しぶりです~。 本当にいろいろな人生がありますよね。 辛くて生きる事を放棄するのではなく、とにかく生きる・・これなのでしょうね。 歌はもう少し推敲が必要です~(^_^;)(毎度ですね笑) お祝いのことばありがとうございます♪
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みー
at 2011-02-11 23:48
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ココちゃんのお話を読んで昨年の仲代達也さんの映画『春との旅』を思い出しました。
兄弟、親子・・・人の縁を感じる映画でしたよ。
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coco-tanka2009 at 2011-02-12 09:35
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