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もうすぐ花大根の紫の花が咲きますね。 関東ではどこにでも咲く花ですが、今はこの逞しい花がとても恋しいです。 昨夜は仙台市内で鍼灸院をやっている友人と話すことができました。 休みの日はボランティアとして被害のひどい地域へ行き、家屋の中の片付けなど 手伝っているそうです。 実際その現場を目にする衝撃はそうとうなものだということです。 治療院を営むなか話し切れない不安があると思いますが、できることとして ボランティアへ行く友人。 そういう友達を持ててよかったと思いました。 このところTVニュースでも悲しみややるせなさ、また「がんばる」といったある意味 緊張感が続いていました。 そんななか時折ともにランチに行く友人より連絡がありました。 『NHK短歌』で特撰に選ばれたという嬉しいニュースでした。 3月13日放映が震災で昨日22日の放送に延期されたのです。 「色彩を詠む」ということで加藤治郎氏の選歌で一席でした。 番組内では俵万智さんもコメントされていました。 ドロップの缶を揺すればからころと最後はいつも真白き薄荷 林 由実 わたしは居間でなぜか正座をして見ていました。 見終わってなぜか少し泣きました。 歌が力を与えてくれると心から思えました。少しだけがんばろう。 きれいな言葉の並びの儚さ(はかなさ)さえ思える白い薄荷の歌。 加藤氏も俵さんも頷いていましたが、たしかに最後はいつも白いドロップでした。 今友人宅の非常用袋のなかに缶ドロップがはいっているそうです。 コンビニに今日は溢れるヤマザキのパンは落ち着きのバロメーターか NHK短歌「色彩を詠む」 二席 しんごうがあおになるまでちょっとねるごまんねんまえうみだったまち 名古屋市 中島くり人 三席 目覚めれば麦秋の野をバスは行くビール工場間近に見つつ 北九州市 赤松菊夫
by coco-tanka2009
| 2011-03-23 16:17
| 短歌・短歌
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Comments(2)
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by
由乃
at 2011-03-26 22:09
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歌を取り上げていただき、ありがとうございます。
この歌を詠んだときは、まさか日本がこんなことになろうとは思いもしませんでした。 夫の実家がある南相馬市は地震と津波、そして放射能被害に遭い、酷い状況です。 少しでも早く普通の日々が戻ってきますようにと祈るばかりです。
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Commented
by
coco-tanka2009 at 2011-03-26 23:14
由乃さま
いえいえこちらこそありがとうございます。 地震以前の歌誌を見てその日々の平穏な歌を見るにつけ、 震災以降、日常は日々危ういものとしてあるのが少し悲しいです。 でも乗り切りたいものです。 平凡な日常ほどありがたいものだと実感しました。
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